株価は、上がったら下がるもの。昔は、私もそう思っていました。
これは、相場は上がったり、下がったりするというのが直感的に感じていることに加え、何と言っても、日本ではバブル崩壊の後遺症が大きく、株への恐怖心・誤解がずっと残っている状況でした。
何しろ、日経平均株価は1989年12月29日に38,915円を記録した後、2004年ころまで15年に渡って下降トレンドを描き、8,000円程度まで下落しました。
2005~2007年には、一旦上昇しましたが、2008年9月のリーマンショックで再び8,000円台に暴落し、アベノミクスが始まる2012年まで低位推移が続きました。結局、1980年代から2010年代前半までの約30年間、株は上がったら下がるを繰り返し、最終的に10,000円前後に戻ってしまいました。
日本人はずっとこの環境で過ごしてきたわけですから、アベノミクス以降、株が一貫して上がり続けて日経平均がバブル最高値を超す40,000円前後まで上がっても、そのうちまた暴落が起こって、元の水準に戻ってしまうと考えてしまうでしょう。
しかし、これは間違いだと考えてます。

米国のダウ平均株価を見てみましょう。
日経平均と全然違いますね。たまに大きな調整はあるものの、一直線に上がってます。
1980年代のダウ平均は1,000ドルでしたが、今や44,000ドル程度で、40年で44倍になっているのです。

上昇率をグラフにすると↓になります。
赤がダウ平均、青が日経平均です。
上昇率の違いが一目瞭然ですよね。

では、なぜ株は上がり続けるはずなのでしょうか?
深い話はおいおいお話するとして、以下がポイントです。
- 大半の企業は基本的に黒字を計上し続けている
- 稼いだ金は全て株主に還元したり、一定程度貯金や再投資にまわしている
- 還元として、自社株買いをすれば、株数が減り1株あたりの株価が上昇する
- 貯蓄や投資にまわると、基本的には純資産が増加し、1株あたりの価値が高まる
- 従って、株価は上昇する
勿論、相場に絶対はありません。個社の事業環境・経営方法により、大きな差が出てくるでしょうし、既に割高の株もあるかもしれません。このあたりは、次回以降、アップデートしていきたいと思います。
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